前回の記事でも書きましたが、怒りの感情がない人は、いません。感情の中で、怒りの感情は、「自分の人生を左右する感情」といっても過言では、ありません。
怒りによる暴力、怒りによる危険運転、怒りによる虐待、日々流れてくるニュースの中に、怒りの感情は、深く関わってます。その後、後悔することが、大半だと言われています。
冷静になった時に、やんなきゃよかったと後悔する前に、まず怒りのタイプを知っておく事が、良いでしょう。
さて、あなたは、どのタイプに当てはまるでしょうか?自己分析してみましょう。
① 熱血で正義感あふれるタイプ
特徴
- 困っている人を見過ごせず、相手のために一生懸命になる
- 使命感が強く、自分の信じる道を真っすぐに突き進む力がある
- ルールを破ったり、マナーの悪い人を見過ごせない
- ルールを守らない人には、面と向かって注意できる
- 曲がったことは許せず、周りにも厳しい
- 気難しいと言われる
- 使命感が強く、負担を背負い込みがち
- おせっかい、と言われる
怒りの傾向
- ルールを守らない行動にイライラ
-
周りの人が、自分が正しいと思わない行動をしていると、イライラする。又は、あからさまに、不機嫌な雰囲気をかもし出す。
例)公共の場でのマナー違反、挨拶をしない人、礼儀がない人
自分が、育てなくてはいけないと、感じている相手には、怒りを感じやすくなります。
例)子供、部下、部活動の部員
- 自分が、正しいと思うことを、相手に押し付ける
-
規律を重視するため周りの人にも同じように守ることを求めます。
しかし、それを受け入れてもらえなかった時に、怒りを感じる傾向にあります。
- 相手が誰であっても、関係なく注意する
-
正義を貫くために、上司であろうと、初対面の人だろうと臆することなく、注意してしまいます。周りには、常に敵がいてトラブルが絶えない傾向にあります。
①タイプの改善トレーニング
いくら正しいことを、言っているとしても、正論ばかりを振りかざしていると、相手は、だんだんとあなたから離れていきます。所謂、あなたは「めんどくさい人」です。自分の価値観を大切にすると同様に、相手の考えや、意見を尊重することも心掛けましょう。
こればかりは、性格の問題があると思いますが、必要以上に首を挟まない。正さなければ、いけない所と、そうではない所の基準を明確にする。なんでも自分基準で、正そうとすると、最近では、○○ハラスメントなどと、言われてそれこそ大変なことになります。
世の中には、ルールやマナーを守らない人など、いくらでもいます。その人達にいちいち、注意していたら、体がもちません。あなたが怒ったところで、この人は変わるだろうか?というものや、自分の人生にさほど重要でないことには、ある程度、見ないようにするのも必要です。
①タイプの人との付き合い方
このタイプの人は、正義感が強く、自分は正しいと考えて怒る傾向にあります。その考えが例え間違っているものだとしても、指摘しては、いけません。否定されたと感じと、余計に、怒る傾向があります。まずは、一旦相手の意見を受け入れましょう。
正論を振りかざして、感情的に怒ってくる相手に対して、感情的になっては、いけません。思い込みで怒られているのは、決して気分の良いものではありません。しかし、言い返ししまっては、さらに怒りを増幅させます。相手の意見を冷静に聞いて、事実と思い込み切り分けて、事実についてだけ議論しましょう。
② 白黒はっきりさせたいタイプ
特徴
- 曖昧のことが、苦手。中立の立場に立てない
- 一度、やると決めたらとことんやり遂げる
- 完璧主義者
- 学ぶことに前向きな意識高い系
- 常に論理的で、合理的な判断ができる
- 優柔不断が、苦手で曖昧な返事をする人を受け付けない
- 許容範囲が狭く、周りにも完璧を求めがち
- 価値観の合う人ばかりと、付き合う
- 几帳面で、細やかなところに気が回る
怒りの傾向
- 自分の意見をはっきり言えない人にイライラ
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はっきりしないことにイライラしてしまいます。曖昧な態度や、答えを先の伸ばしにしたり、「どっちでもいいよ」と煮え切らない言葉に嫌悪感を抱きます。
- 自分の思い描く理想と異なうとイライラ
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自分の目標とするものに対して、妥協することがないため、目標が達成されないことに対して怒りを感じます。例えば、会社の業績目標の未達成などの場合は、自分自身だけではなく、周りの部下にも怒りを感じます。言い訳や、甘えを受け入れません。
- 価値観の違う人に怒りを感じやすい
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価値観の違う人と話をすると、イライラして怒りを感じやすくなる傾向があります。時に、価値観の合わない人を排除しようとする。
②タイプ改善トレーニング
世間では、YESかNOで、割り切れないことが、沢山あります。少し、相手の立場に立って考えて、すぐに決断を求めようとしないで様子を見ることも大切です。例えば、自分が上司の立場で、この仕事を明日までにやれと、指示したとします。彼がもし新人の立場で、出来るかどうか不安の場合、YESかNOの答えを求めるならば、NOとは、言えないですよね。
自分の合格ラインのハードルを少し下げることで、イライラの頻度は、減少します。全てを完璧に出来る人は、いない。できないこともある。という現実を受け止めましょう。チームで活動していた場合、完璧を常に求めるチームは、やがて疲弊します。できなかった部分は、伸びしろがあると考えましょう。
違う価値観を受け入れることで、違う視点で物事を捉えることが、出来ます。違う視点で捉えることで、新しい価値観が生まれ、新しいアイデアが生まれるといった、プラス面があると考えましょう。
①タイプの人との付き合い方
このタイプの人と、やり取りする時は、すぐに回答を求められます。曖昧な返事をしようものなら、怒られるかもしれません。しかし、このタイプの人は、実は白か黒かの答えは、出ている場合が多いです。
もし譲歩できるのであれば、意見に同意してみましょう。同じ方向を向いているとわかれば、あなたを味方だと認め、その後、話がしやすくなります。同意した意見に後々問題が、出た場合には、少しづつ問題点を挙げながら、自分の意見を伝えましょう。
意見を一旦同意して、受け止めつつ、相違部分を対処していくほうが、円滑な人間関係が築けるでしょう!
③ 俺様暴君タイプ
特徴
- 自他ともに認めるリーダー的存在
- 自信家で、堂々としている
- 周りの人から、一目置かれている
- 物事を推し進める行動力がある
- 常にポジティブ
- 周りの評価をが上がると更に実力を発揮する
- 自信を持ちすぎて、自己中心的
- 他人を利用することに抵抗がない
- 上から目線で、威圧的
- 人からの評価を気にしすぎる
- 否定されると傷つきやすく心を閉ざしてしまう
怒りの傾向
- 大切にされないと怒りに変わる
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プライドが高く常に、中心的存在でいたいという願望があり、周りにも大切に扱って欲しいという願望が強い傾向であります。自分が脇役に回っていると感じたり、尊重されなかったと感じると怒りの感情が沸き立ちます。
- 思いどおりにならないとイライラする
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このタイプの人は、自分は特別な存在だと自負しております。しかしながら、他人に批判されたり、思いどおりにいかないと、フラストレーションが溜まります。
- 出来ない人の気持ちがわからない
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「なぜ、できないの?」と自分基準に考える傾向があり、出来ない人の気持ちが理解できません。プライドが高く、傲慢で威圧的な態度をとってしまう事があります。偉そうな態度で、出来ない人や、弱っている人を見下す発言をしてしまいます。
③タイプ改善トレーニング
全てが自分の思い通りにいくわけがないと、受け入れましょう。予定が入っているのに、急に子供が、体調を崩したり、突然の来客などイレギュラーな予定が入ってしまった場合、イライラせずに優先順位を考えて、受け入れましょう。
自分の意見がすべて、正しいと思わず、自分の言動に意見をいわれた時は素直に受け入れましょう。言動に対する意見は、人格への批判ではありません。人格を批判されたと思うと、怒りが生まれやすくなります。
周りの評価を、気にしすぎる傾向がある為、自分の意見や行動に対する、他人の評価が、高ければ気分は、上向くが、低いと気分が下がる為、気持ちが左右されやすい。周りの人の評価に必要以上に、惑わされないようにしましょう。
③の人との付き合い方
このタイプの人は、非常にプライドが高い為、自分の間違いを認めません。その間違いを指摘すれば、するほど意固地になり、喧嘩になります。相手を立てて、認めているということを、伝えると意見を聞いてもらえやすくなります。第三者から、間接的にほめていたと伝えてもらうと、より効果的です。前向きな姿勢と実力はある為、味方になれば、頼もしい人であることは、間違いないです。良好な関係を築けるようにしましょう。
④ 温厚だが中身は頑固タイプ
特徴
- ゆったりとした雰囲気で温厚そうに見える
- 強い芯を隠し持っている
- 自分の信念は貫き通す
- 自分の判断や考えを大切にする
- コツコツとやる努力型
- 周囲には、「そこまでやんなくても」と思われることがある
- マイルールに固執しすぎて、後に引けなくなる
- 人の意見に耳を傾けず、勝手な思い込みをする
- 自分のルールを相手にはめ込もうとする
- 家族や親しい人には、自分の価値観と同じものを持っていると誤解している
- 自分のルール以外のモノに対して嫌悪感を抱く
怒りの傾向
- 自分のルールに合わないことが我慢できない
-
人当たりもよく第一印象は、とてもいいです。気軽に話しやすく、頼み事をされることも多いです。仕事などは、色々集まってくるタイプです。しかし、強い芯を隠し持っている為、マイルールに反する頼み事や、仕事には、強烈な怒りを感じます。
- 思い込みで怒ることがある
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自分の信念を大切にするため、周りが見えなくなる傾向があります。勝手な思い込みで、怒ってしまいがちです。上司などにこのタイプがいる場合、上司のルールに、はめ込んで「みんな、自分と同じような考えのはずだ」と思い込みます。少しでも考えの違う部下を排除する傾向にあります。
- いつも不安でたまらない
-
自分のルールで完結させようとする為、いつも考えすぎて心配でしょうがないのです。色々、細かく計画して不安を無くそうとします。備えあれば憂いなしと、物も多くなりがちです。いつもたくさんの、不安を抱えている為、不安が現実に直面した時に、怒る傾向にあります。
例えば、友人と待ち合わせをして、友人が遅刻をしたとします。不安を無くす為、細かく時間を計算して計画しています。それが狂うとことに対して、非常に強い怒りを表します。遅刻してきた友人を許せず一日中、不機嫌になるということもあります。
④タイプ改善トレーニング
自分の価値観は、大切です。しかし自分の価値観ばかりにとらわれ過ぎる「頭でっかちな人」と思われます。他人の価値観を受け入れる柔軟性がなくなり怒りやすくなります。自分のルールを少し緩めて、イライラを小さくするようにしましょう。
自分と価値観が違うことをするを無理やりしなければ、いけない状況はストレスを感じます。あなたが、楽しいと思う事をして、リフレッシュすれば、あなたの中の怒りの受け皿のキャパシティーが、広がります。
今、あなたが感じている怒りの感情は、事実なのか、思い込みなのかを、切り分けて考えてみましょう。思い込みが強ければ、ちょっとしたことでも、辛いことのように捉えてしまします。
④の人との付き合い方
このタイプの人は自分のルールを大切にしています。ペースを乱されることを嫌い、不機嫌になると話を聞いてさえくれなくなります。
そんな時は、少し時間を置いてお互い冷静になり、タイミングを見計らって話してみましょう。先を見通せない不安からも、怒りに繋がります。その不安な気持ちを見つけ出してあげて、共感してみましょう。不安を解消できる方法をみつけることができれば、怒りを鎮めることができるのではないでしょうか。
⑤ 慎重で警戒心が強いタイプ
特徴
- 慎重で落ち着いて判断している
- 他人に惑わされず、自分の頭で判断する
- 気が利くため、誰とでも仲良くできる
- 物事を慎重にこなす為、失敗も少ない
- 目上の人から、厚い信頼を寄せられている
- なかなか、人に心を開かない
- 付き合い方が、浅く広い
- 相手のことを、理解することが、あまり得意ではない
- 自己評価が低く、周りからの批判を、普通以上に拾ってしまう
- 基本的に、ネガティブで、落ち込みやすい
怒りの傾向
- 人間関係でストレスをためやすい
-
何でも、一人で背負い込む傾向があります。人に甘えたり、頼ったりすることができず、負担を抱え込んでパンクします。自分は、こんなにもやっているのに、、「あいつは、、」「この会社は、、」などと苛立ちを感じています。
- 妬み(ねたみ)僻み(ひがみ)から、怒りを感じる
-
自分より上手くいってる人を見た時に、劣等感を感じ、イライラしてしまいます。例えば、友人の結婚式に呼ばれ、幸せそうな友人を見ると、劣等感を感じ「ご祝儀が大変だ」「旦那は、あまりかっこよくなかった」「料理がまずい」などと、文句をいいがちです。それは、劣等感からくる妬みや、僻みでイライラしています。
⑤タイプ改善トレーニング
人との付き合いが浅いため、思い込みにとらわれがちです。少し踏み込んで、相手との距離を縮めて、人には、色々な面があることに気づきましょう。そうすれば、相手も自分のことをわかってくれ、いい人間関係が築けることと思います。
まずは、身近にいる家族や、友人を頼ってみる。いい頼り方が、わからない人が多いのです。何でも自分がやらないといけないと勘違いしている人が多い為、手軽なお願いの練習をしてみましょう。
「誰も自分を認めてくれない」「一層の事、貝になって閉じこもりたい」「誰も知らない場所に、行きたい」自分を正当化するために悲観的になりやすいです。しかし、あなたが他人をあまり見ていないように、他人もあなたを、それほど見ていません。必要以上に、悲観的になることはないのです。
⑤の人との付き合い方
このタイプの人は、周りの人にいつも愛想よく振舞います。こちらの意見に同調してくれる為、気が合うように感じます。しかし、それは嫌われたくないがための行動なのです。
今の日本人は、このタイプが最も多いかもしれません。信頼関係を築きたくても、打ち解けるまでに時間がかかります。相手が合わせてくれていることを理解しましょう。このタイプの人は、不安な点を残したまま物事を進めることに抵抗があります。その不安要素と向き合う時間を少し与え、待ってみましょう。前向きな気持ちになってくれるかもしれません。
⑥ 自由奔放タイプ
特徴
- どんな時も、自分の意見をはっきり言える
- 自分の考えを、しっかりと持っている
- 好奇心旺盛で、フットワークが軽い
- 強いリーダーシップを発揮できる
- 他人との意見の対立を恐れない
- 意見を言い合うことで、お互いの理解が深まると思っている
- 自己主張が強い
- 意見が通らないと高圧的な態度で通そうとする
- 空気が読めない
- 猪突猛進で、失敗が多い
怒りの傾向
- 後先考えずに行動しトラブルが起こりがち
-
思い立ったら、行動する為、計画性がなく、周りとトラブルになることがある。
- 自分の意見が通らないとイライラする
-
自分の意見が、言えなかったり、聞き入ってもらえなかったりすると、怒りを態度に示す傾向にあります。
- 空気が読めなくて、わがまま
-
自己顕示欲が強く、話題の中心になれないと、不満を感じます。例えば、飲み会の席で、自分と関係ない話や、自分に興味のない話だと、「帰る」と言って、その場を、後にしたりして場の空気は、一切考えません。
⑥タイプ改善トレーニング
発言や、行動する前に、一度立ち止まる。今、自分が、この発言や、行動を起こしたら、周りの人は、どう思い、どう感じるだろう?と考える習慣をつけましょう。後先考えずに行動した結果、失敗や反省を一瞬でも思い出し、トラブルを事前に回避すれば怒りの感情は、少なくなります。
人には、色々な価値観があります。自分の価値観を人に大切にしてほしいと、思うならば人の価値観も大切にしましょう。
このタイプの人は、まず自分の意見を言ったり、自己主張しようとします。それが、長所でもあります。初対面の人には、自分をさらけ出しわかってもらう点では、良いことかもしれません。
しかし、あなたの事を知る人にいつも自己主張していたら、トラブルの原因になるかもしれません。時に「黙る」ことを覚えれば、「あれ、今日はどうしたの?」聞いてくるかもしれませんね。
⑥の人との付き合い方
このタイプは、社長に多いタイプです。考えたら、即行動、行動しないで立ち止まっている人が理解できません。しかし、周りの人が同じペースなわけは、ないです。立ち止まっているあなたに、腹を立てるかもしれません。
そんな時は、前向きな発言や、態度で少しずつ前進している事がわかれば、一応、理解はしてくれます。意見が衝突した場合は、相手は強引に押し切ろうといます。一度、言い始めると、気が済むまで、終わりません。真っ向から応戦すると、更にヒートアップにます。そんな時は、一度かわして不要な言い争いを避けましょう。
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