- いつもイライラして子供に当ってしまう
- 大した失敗でもないのに、部下を怒鳴ってしまう
- 自分の言う事をきかない、高齢の両親を、感情的に怒ってしまう
- 少し意見が食い違うと、友人に怒りを向けてしまう
- 会社で、気の合わない上司や、同僚にいつもイライラしている
- 運転中、他の車が、自分の意思に反する行動をされると感情を剥き出しにする
怒りへの間違った対処法
怒りは、誰もが持っている自然な感情です。日々の生活の中で、怒りというものは、それは、たくさん、たくさん存在しています。
朝、起きてから、学校や、会社に行って、家に帰って、眠りに就くまで私達は、たくさんの怒りに
遭遇しているのです。
しかし、私達の多くが、怒りの感情と上手く付き合う事が、出来ません。子供の頃から「怒ってはダメ」
「怒ることは、恥ずかしい事」と教育されてきたのです。大人になってからも、怒ることに罪悪感を覚えたり、
上手く怒れなかったり、してしまいます。
その結果、怒りの感情を抑制し、我慢の限界に達した時に、感情任せに怒りを爆発させたり、ストレスをため込み過ぎて病気になってしまうのです。ほとんどの大人が、怒りに対処する方法を持っていません。
怒りと上手に付き合い、怒りをコントロールする方法
残念ながら、怒りのない世界は、存在いません。よく「あの人が、怒ったのを見たことがない」と言われる人ですら、怒りの感情は、あります。怒りのコントロールとは、怒らないように、するのでは、ありません。
その線引きが、あれば、たとえ、怒ったとしても後悔することが、なくなります。上手な怒り方のコツを掴んで自分の怒りを、うまく伝えられるようにする事ができるようになれば、日々のストレスが段々と減少し、より幸せな毎日が送れます。怒らなように、イライラしないように、と自分の気持ちを無理やり抑え込む必要もありません。
【怒り】って何?
怒りの種類を、知ることで、今まさに「怒っている人」、「怒りが収まらない人」は、この【怒り】は、なんであるか、分析できます。大きく分けて二種類の怒りに分類されます。今度、怒りの感情が、起こった時に、あなたは、まず、どちらの怒りかを、判断してみましょう。
自分の身を守る為の怒り
怒りの感情は、自分の身を守るために存在すると、言われています。人間だけに備わっている感情では、ありません。例えば、スズメバチが、巣に近づく外敵に対して、刺すという行為は、防衛感情と呼ばれています。この防衛感情こそが、怒りの感情とも言われています。
自分の身に危険を感じた時の行動パターンは、2つと言われています。逃げるor戦う。こういった状況で、怒りの感情を使って、アドレナリンを放出するのです。
自分が大切にしているものを守る為の怒り
自分が大切にしているものが侵害されたり、危険や脅威にさらされていると感じたときに、怒りの感情が生まれます。身近で、起こっている怒りの感情は、このパターンに該当するかと思います。
(例)
- 自分の大切なものを壊された
- 自分のやってきた仕事を、否定された
- 自分の存在を否定された
- 自分の立場や、地位が脅かされそうになった
- 自分の価値観が、否定された
- 子供が、危険な目にあったり、危険なことをしようとした
怒りの感情で、大切なものを、危険や脅威から、守ろうとします。
怒りによる、良いこと・悪いこと
良いこと
仕事などで、失敗して悔しさを、バネにして「見返してやる」という感情や、上司の理不尽な自分や、同僚への行為に「倍返しだ」と闘志を燃やす行為は、モチベーションアップにつながります。
昔、漁船での長い航海での閉塞感から、わざわざ憎まれ役をやる船長がいたそうです。船長に対する怒りの感情が、船員たちのモチベーション維持に役立っていたそうです。
そしてもう一つの怒ることの利点に、真剣さが伝わります。ヘラヘラしながら間違いを指摘する上司と、怒りの感情を出しながら、間違いを指摘する上司、どちらの方が、真剣さが伝わってくるでしょうか?言うまでもなく、後者でしょう。
悪いこと
相手を責めたり、納得のいかない怒り方をしてしまうと、人間関係が壊れてしまいます。職場にいつもイライラしている人がいたら、どうですか?家庭のお父さんや、お母さんがいつもイライラしていたらどうですか?雰囲気が悪くなり近寄り難くなりますよね。
悪い怒りの特徴4選 1つでも当てはまれば、危険
① 強さが高い怒り型
大声で怒鳴る、最近の言葉で言えば、「ブチ切れる」怒ると、手が付けられなくなります。
稀に見かけませんか?「あの人は、なんで怒っているのだろう?」という人がいますよね。
危険運転をやる人も、この怒りの部類に入ります。何処かで、スイッチが入ってしまい、
手が付けられない状態です。
② いつまでも引きずる怒り型
「あの人は、いつまでもネチネチと、昔のことを言う」怒るたびに、「前も言ったよね」「この前も、さ~」といつまでも昔の過ちを掘り返してくるタイプ。
どこの会社にもいる、冴えない上司のイメージですね。ほとんどのサラリーマンは、この手の上司がいる為に、会社に行きたくなくなります。
説教が、無駄に長いタイプで、自分の言いたいことを言って気持ちよくなるタイプです。
③ 頻度が高い怒り型
「あの人、なんでいつも怒っているの?」というタイプの人です。分からない事を聞いたり、話しかけただけなのに、怒られてしまう。
いつも、ピリピリしていて近寄り難いタイプ。よく電車で、子供がやること、なすこと怒っているお母さんいますよね。一日中、カリカリしているイメージの人です。
④ 超攻撃型
もはや、動物といっても過言ではないかもしれません。攻撃性のある怒りのタイプの人は、その怒りの方向が、何処に向かうかで、3つに分けられます。
他人に向ける超攻撃タイプ・・・怒ったときに、他人に当ったり、人を責めたりします。怒りの攻撃性が、他人に向けられる一番危険なタイプ。
自分に向けられる超攻撃タイプ・・・怒っているのに人に言えないムッツリ怒り。怒りを自分の中に、押し込めてしまいます。暴発爆弾タイプ。
物に向かう怒り・・・怒りに任せて物を壊す。スポーツ選手が、バットを折ったり、ゴルフクラブを曲げたりするのもこのタイプです。他人への危険度は低いです。
怒りの構造を理解して、振り回されない
怒り感情の裏には、様々なマイナス感情が、隠れています。
不安だから怒る。辛いから怒る。苦しいから怒る。怖いから怒る。寂しいから怒る。心配だから怒る。悲しいから怒る。
感情を一時的にごまかしたり、忘れたりすることが出来るためです。怒ることで何でも思い通りに出来ると思い込んでしまいます。
怒っている人を見たり、怒られると、ほとんどの人は、嫌な気持ちになります。その場から、逃げたくなったり、どうにかして、怒りを鎮めようとします。
しかしそれでは、永遠と怒りに対して、逃げ腰になったり、要求を飲むことになってしまいます。
コメント